グローバル化する華道

現代では、いけばなに対する注目というのは、もしかすると国内よりも国外からの視線の方が熱いとも言えるでしょう。華道家と呼ばれている人たちは、世界では「フラワーアーティスト」と呼ばれ、国際的に知られている人も少なくないようです。こういった世界で活躍するアーティストと言っても、特に一生懸命認められようとアピールしてきたということではなく、世界の方が、いけばなの美しさに気付いたと言う方が近い表現と言えるでしょう。いけばなの持つ刺激的な発想や表現方法は高く評価され、海外で行われるデモやパフォーマンスなどに多く取り入れられるようになっているようです。中でも、音楽とコラボし、より一体感を生み出そうというパフォーマンスが人気を博しているようで、音楽を楽しむようにいけばなを楽しんでもらいたいと考えるフラワーアーティストが増えていると言えるかもしれません。日本古来のいけばなが、時代を超え、海を越えることによって、さまざまな要素が加わり、それぞれの時代を反映した表現として注目されていくということは、いけばなにとって大きな発展と言えるのではないでしょうか。流派などによって作法も違うのが継承されてきた伝統といえますが、基本的に「花をいける」ことを楽しむことが本来のいけばなの姿ともいえ、新しい伝統が生まれる時期にきているという予感も、これからの華道界にとって明るい兆しと言えるのではないでしょうか。